2017年の暮れ、私のPCに一通のメールが届きました。
それは、関西のキー局MBSの人気番組「ちちんぷいぷい」のディレクターさんからのものでした。

件名を見た瞬間、何か特別な予感がしましたが、内容を読んでみてその思いが確信に変わりました。
「大人がハマる絵本」というテーマで、石田敦子さんが担当する時事コーナー「ニュース百景」で絵本を紹介したいとのこと。そして、その候補として私たち絵本屋.comのHPや電子書籍絵本が興味を引いたと書かれていたのです。
取材依頼があるなんて夢にも思っていなかったので、私はその場で思わずガッツポーズをしてしまいました。もちろん返事は即答、「ぜひお願いします!」と二つ返事でお受けしました。
それから、ディレクターさんとはメールや電話でやり取りを重ね、放送日が決まるのを楽しみに待っていました。待つ間も次第に期待と緊張が高まっていきました。そして2018年の秋、ついに連絡が入りました。「12月に生放送にご出演いただけますか?」というお話です!
出演当日は、私の京都にある事務所で絵本作家のサトウヒロシ氏と一緒に対応することとなり、石田敦子さん自ら取材に来てくださることになりました。
実は私、石田敦子さんの隠れファンだったので、その緊張感といったら計り知れませんでした。しかも、これは生放送です。普段、画面の中で見ていた憧れの方を前に、私たちは言葉を失うほどの緊張に包まれながらも、精一杯対応しました。
いよいよ本番。

「明日今」の紹介映像が流れたあと、男性アナウンサーが絵本の本文に合わせて朗読してくださいました。その声の美しさと、朗読の迫力には心を奪われました。そして何よりも、私たちの作品が大勢の視聴者の前で紹介されていることに、胸がいっぱいになりました。
放送後の反響は想像以上のものでした。
電子書籍であるにも関わらず、「明日今」を購入したいという方が、直接私の事務所にまで訪ねてこられるほどでした。メールやSNSでも感想がたくさん寄せられ、全国から応援のメッセージが届いたのです。あの瞬間、絵本作りの苦労が報われたような気がしました。
「ちちんぷいぷい」での経験は、私たちにとって特別な思い出であり、「明日今」がたくさんの方に届くきっかけとなった大切な出来事でした。これからも、このようなエピソードを胸に、心を込めて作品を作り続けていきたいと思います。
そして、この一件から更に凄いことが起こるのです!
絵本屋.comとは
2015年11月からサービスを開始した、大人向け電子書籍絵本レーベル。大人が笑える、泣ける、癒されるといったピュアな感情を得られる絵本を所属の絵本作家陣と共に創作し、各種電子書籍絵本ポータルサイトで販売している。代表作のサトウヒロシ作「明日死ぬかもしれないか今お伝えします」はアマゾンキンドルストア総合ランキング第2位を獲得する大ヒット作(2018年12月にMBS「ちちんぷいぷい」に今井とサトウヒロシが生出演で作品が放送されている)絵本屋.comの一部の作品は海外でも人気を博し、中国、台湾、韓国、アメリカで紙書籍、電子書籍で流通している。